はだかの王子さま
『ふうむ?
 それならフルメタル・ファングらしいと言えば、らしいな』

 ……って、王さまは、妙に納得しちゃったけど!

 そうか。

 お父さんってそんなヒトだったんだ……

 親の評価、なんて普段、聞く機会なんてないから、すごく新鮮だった。

 けど、今は、それどころじゃないよね?

 そんな、窓の向こうで聞いているわたしの存在なんて、知らず。

 大広間では、星羅の格好をしたお父さんが更に言葉を進めてた。

『……ということで、フルメタル・ファングは私利私欲に走り。
 ビッグワールドの存在、ひいてはグラウェの存在をこちら側に知らせかねませんでした。
 特に、グラウェの存在をこちらの世界に知られた場合、貴重な万能エネルギーの争奪戦が起こり、こちら側と争いが起こるやも知れません』

 言って星羅は、ちょっと芝居がかったようにため息をついた。

『たまたま、今回のフェアリ―ランドのテ―マは、3Dプラス1。
 映像を実体化して見せようというイベントです。
 竜や、その他。
 大型のビッグワールドの生き物は、多数海と空に散ったものの。
 こちら側の船舶、航空に被害はありません』

 あくまで映像だ、イベントだとしらを切り通し。

 宣伝で集まった群集を上手くさばくことができれば。

 決定的な破局は、避けることが出来るでしょう、と。

 星羅姿のお父さんは言い、更に言葉を続けた。

『それでもフルメタル・ファングが、ビッグワールドを危機に陥れたのには、変わりません。
 王さえよろしければ、私がフルメタル・ファングに罰を与えたいのですが、よろしいでしょうか?』
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