はだかの王子さま
「それに、やはり血を使い、かなり頻繁にメンテナンスもしなくてはならないのだ。
 全てをゼギアスフェルに頼れない以上、お前にフェアリーランドの門番は難しい仕事だ。
 そして、真衣はフルメタル家の当主になれない。
 だから、将来的に……もう少し大人になったら。
 お前たちを引き合わせ、ビッグワールドでの『当主』をお前に譲り。
 こちら側での『門番』を真衣に譲るつもりだった」

「どちらも、あなたの本当の娘ではないのに、真衣には門番の資格がある……?」

 美有希は、キレイな眉間にシワをよせた。

「真衣の母親は、誰なんですか!?
 そして、本当の父親は!」

「……母親の名前は、俺が墓場まで持ってゆく。
 そして、本当の父親は、俺だ」

 ここだけは、頑固に言い張るお父さんに、美有希はため息をついた。

「あなたは、そこまで考えてくれていたのに。
 わたくしが、あなたの世界をかき乱すべくやって来た?
 まるで、わたくし、悪人じゃございませんか」

「ローザ」

 美有希は、力なく微笑み……何かを思い出したように、目を見開いた。

「でも……いいえ!
 わたくしは、ファングさまが騒ぎを起こす用意が整った直後に来ました。
 ……あなたは、ご自分の幸せな日常をご自分で破壊なさるつもりだったのでしょう!?
 そこまでして、あなたは、何が欲しかったんですか?」

「ビッグワールドの存在をバラすことによって生じる『利権』?」

「ウソです!!」

 美有希は、叫んだ。
 
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