はだかの王子さま
 一人でじたばたしているわたしに、星羅はふぃ、と軽く笑うと。

 次に、きりり、とした顔で言った。

「結婚にいろんな障害は、つきものさ!
 例え、身分の壁に隔てられようとも、僕は真衣を幸せにするために全力で戦う……って、内藤!
 今、良い所なのに、ナニするんだよ!」

 星羅の声に見てみれば。

 今まで黙っていたお父さん。

 星羅の足踏んでる。

「……確かに、真衣のことは、全力で守って貰わないと困るが。
 俺の身分とやらは、お前がそう、力(リキ)を入れて頑張らなくちゃならんほど、低くは無いはずだったが?」

「あははは~~」

 星羅、楽しそうに笑っているけど!

「ウチは、フツーの庶民だったはずじゃあ……」

 そう言いかけたわたしに。

 リビングの絨毯の上で、正座していた賢介が、わたしの顔を見てふるふるっと首を振った。

「真衣の本当の家筋。フルメタル家は、向こうでは名家です。
 先祖代々、こっちの世界と『ビッグ・ワールド』をつなぐ門番をしている大貴族ですよ」

 ……ウソ。

< 90 / 440 >

この作品をシェア

pagetop