Only One



「本当に…もう郁人さんたちには手を出さないと、約束してくれるんですよね。」



スタンガンで意識を失ったままの智愛ちゃんが痛々しい。

でも、こうなった原因はすべて、私にある。


『ぁあ…。約束するよ?』


木下は、気持ち悪い笑顔を浮かべて、ゆっくりと私に近づいてくる。


『――その前に、』


バチィッ!!

「っぁ―――!!?」

―――ドサッ


『一時、眠っててもらおうか。』


こうして、スタンガンによって気絶させられた私は、木下の毒牙にかかったのだった―――。




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