Only One



――シャリ…ッ


「ん…」


寝心地の悪さに目を覚ました。


こ、こ…


「ッ…!?」


首に走る鈍痛に顔を歪ませた。


私――


よく働かない頭で、見えたのは――


「く、さ…り?」


どうやら、私が寝ているのはシーツだけが敷いてあるベッドの上で、

私が起き上がれないのは、手につけられた手錠と、それに絡みついている鎖のせいだという事が分かった。

しかもご丁寧に、足まで鎖付きだった。




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