Only One
改めて暗い部屋の中を見渡す。
私を逃がさないためか、窓はなく、一番遠い距離にたった一つのドアがあった。
「監禁、されちゃったんだ、私…。」
智愛ちゃん、今頃起きたかな…。
郁人さんも心配…。
ちゃんと家に帰ってるといいんだけど――
ガチャッ
『目覚めたようだね、芹那。』
「ッ!!」
唯一の扉が開いて、見えたのは木下の姿。
『中々起きてくれないから、死んじゃったかと思ったよ。』
「―――」
『でも、大丈夫のようだね。』
私の大っ嫌いな笑顔と口調で、徐々に近づいてくる。