規則の守護者
撃たれた先輩は、どんなにか痛かったことだろう。

つらかっただろう。

苦しかっただろう。


そう考えれば考えるほど、なぜか、目の前の無防備な男と、島崎とがかぶって見える。


……なんで、こんな奴と先輩が。


そう思うと同時に、茜は気付いていた。



撃たれる痛みは、皆同じという、

そんな、当たり前の事実。



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