誰よりも愛する君へ
〜再び〜
アタシはいつもより早く起きて優斗に会いに行った。

朝一番で来たはずだったけどアタシがドアを開けると部屋の椅子には捺くんと美加が座っていた。

「あ、ハル!」

「おはよ」

「優斗、彼女が来たで!!」

捺くんはそう言って優斗の腕を軽く叩いた。

「おはよ、ハル」

「おはよ」

アタシと優斗が顔を少し赤めると捺くんと美加が声を合わせて笑った。

「じゃあ、俺ら帰るわ!」

捺くんは美加の手を引いて部屋を出て行った。


二人きりの部屋------

「やっと帰ったー!」

優斗はそう言って伸びをすると、

「ハル、おいで」

ってアタシを呼んだ。

アタシがベッドに近付くと優斗はアタシの腰に腕を回してベッドの端に座らせた。

「優斗!!」

「ハル・・・・・・」

優斗は腰に回した腕を解いてはくれない。

「ハル・・・いい匂いする」

「優斗、変態」

優斗はアタシの髪の中に頭を埋める。

「ハル・・・大好きやで」

「うん。アタシもやよ」

アタシは優斗の手にそっと触れた。


ゆっくりと時間が流れて行く。


「ハルは誰が好き?」
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