誰よりも愛する君へ
その日は一日中、美加の質問攻めにあった。

結局、アタシは美加にかなう訳なくて、帰りにマックで全てを話すことを約束した。

帰り道。
美加は足早にマックに向かう。美加は自分の後をゆっくりと歩くアタシをたまに振り返りながら「ハル!早く!」って呼んだ。


少し緊張しながら入ったマックはいつもより混んでいた。でもアタシ達の特等席はちゃんと空いていた。

マックで一番奥の席。
アタシ達はマックではいつもそこに座る。

席に着くとすっかり顔見知りになってしまった、ポニーテールの定員さんが注文をとりにやって来た。

「ご注文は、いつものでいい?」

「うん。お願いね!」

美加が笑顔で答える。

「了解しました」

定員が机を離れると美加は身を乗りだした。

「ハル!で!で!何?」

「美加落ち着いて!」

「あぁ、ごめんね。でもハルにこんなに待たされたの初めてだったから・・・」

アタシは一回深く深呼吸して美加の目を見る。

少しだけ鼓動が早くなるのを感じた。
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