誰よりも愛する君へ
「アタシはいつまで優しいし」

「なら、安心した」

薫はいつでも優しくて。話しにくいなんて感じたことはなかった。

だから付き合ってた頃と同じように笑顔でバイバイした。

玄関に入るとお兄ちゃんが立っていた。

「ハル、迎えに行くっちゅうたのに」

「送ってもらった」

「誰にやて!」

「元カレ」

アタシが靴を脱ぎながら言うとはお兄ちゃんはニヤリと笑って「晩飯食うぞ」て肩を叩いた。


晩御飯を食べ終わってリビングでテレビを見ているとお兄ちゃんがアタシを呼んだ。

「ハルにとっておきの性術を教えたるわ」

「陸っ!!やめなさい」

お皿を洗っていた、お母さんがキッチンから叫んだ。

「分かっとるて!冗談やわ」

アタシはお兄ちゃんについてお兄ちゃんの部屋に行った。

「お兄ちゃんエロマン持っとるやろ」

「俺が、お母にばれるところに置いとくと思うか」

「う゛--------」

「まぁ、好きなところ座ってや」

アタシは窓ぎわに座った。

「ハル・・・・。お前の彼氏って、心臓病ちゃう?」

「なんで?」

「今日、車中で話し変えたやろ」

珍しいくお兄ちゃんが真面目だった。

「静香、阿保やもんで気が付かん見たいやけど」
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