俺様王子の初恋
目を合わせているだけで
気がおかしくなりそうで
目を閉じたら、愉しそうに
弾んだ彼の声が降ってきて
やっぱり目を開けた。
「 まー、いいけど 」
さっきより近くにある彼の顔に
胸が高鳴った。
「 目、逸らしたらキスな 」
「 そっ・・・ 」
腕を曲げて、私の顔の横に
肘をついた彼との距離が
”近い”どころじゃない。
そんなの無理です。
私の声は彼の指によって
遮られる。
「 色っぽい顔 」
私を見下ろしながら彼はそう
言うけど、間違いなくこの
室内に色気を振りまいているのは
目の前のこの人だ。