亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~
…………これで終わりなのか……?
私の復讐は…。
結局………過去も今も引っ括めたこの人生は…。
最後まで………………この国という存在に………憎らしい王族に………操られていた。
……結局………絡み付く糸を………振りほどけなかった。
神さえも、前を遮った。
………当然の報いか。…私は随分前に…神を捨てた。
私をつき動かす怒りや……憎悪が……。
………こんな………………こんな目障りな光ごときで………溶かされていくとは…。
……我が子を偏愛する神は…………こうやって………邪魔な者は消し去るのか。
腐った世界だ……。
腐りきっている……!
私が最も憎むのは、神よ、貴方だ。
………何故私を生み出した。
私に何をさせたかったのだ………!
左手の指先が、うっすらと透明になってきた。
その様子を、人事の様にぼんやりと眺めるクライブ。
命が焼かれていく。
この…純白の、小さな世界の中で。
「……………………………何だ………その…目は………」
光の向こう側で、じっと佇んでこちらを見詰めるローアン。
クライブは肩を震わせて笑みを漏らす。