亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~







夜明けを迎えた。







国家騎士団の追撃の可能性があったため、中間地点にある沈黙の森に、第3部隊と第4部隊が一時止どまることになった。


第1部隊と第2部隊は先に本拠地の黒い塔へ戻っている。






明るくなった今も、森の中で警戒していた。

………お互い、昨夜の戦闘で損害が大きい。

余程で無い限り、追撃はしてこないだろう。


第3部隊の一部は仮眠に入っていた。


ジスカは少し離れた所で、茂みの側で上着を被って寝ていた。







< 191 / 1,150 >

この作品をシェア

pagetop