亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~
何故ジスカはこんなに困り果てた様子なのか…………皆目見当が付かない。

「……来てはいけなかったか?………意味不明だ。……あがらせてもらうぞ」

「………へいへい―……って…おい!」

トウェインはジスカを押し退け、ずかずかと彼のテリトリーに足を踏み入れた。

「―――…はあー…」

こうなっては仕方が無いと諦め、ジスカは予想外の訪問者をしぶしぶ受け入れた。
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