亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~
「―――…………なんか変だな………ただの農民階級の孤児が………反逆側の人間が…………最高権力を持つ王族様と馬鹿話してるなんて………しかも菓子食いながら」
「………私には分からんよ。変と言うより………もうこれは自然な光景だからな」
下らない話をして、馬鹿を言い合って、ダラダラとジスカのペースで時間を持て余して……。
全く変ではない。
お互い、幼かった頃からずっとこんな調子だった。
立場が変わっただけであって、他に何も変わりないのだ。
こうやって向かい合って、笑いあっている。
「…………ジスカ、お前はいつ頃入隊したんだったかな?……………クーデターの日から……一ヶ月後くらいか?」
「ちょい惜しいな。三週間後だ。総隊長らが俺の村に来た時だ。…………影どもが散々荒らした後で………生き残ってたのは……まだ小せぇ11歳の俺と何人か。………………流れで入団したようなもんだったな。周りは大人ばっかで……同じ歳位のお前がいなかったら、多分面倒で抜けてたな」
懐かしそうにジスカは淡々と話した。
その頃、子供で入団したのはジスカくらいだった。
後からすぐにイブやダリルという若い面々が入って来たのだ。