亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~
灰色の目が笑った。
「………俺の名は…ここではゼリアスで通っている。…これでも一応リーダーなんでね。本名は言えねぇんだ」
「………ダリル。ダリル=メイ」
「じゃあ、ダリル。…………まだ小せぇが…お前には、働いてもらうぜ。………その能力でな」
………能力。
この忌み嫌われてきた、普通ではない力が………どう役に立つというのだろうか。
……そもそも、この力の本当の意味は?使い道は?
「………おい……まだそんな話をしなくても…」
見兼ねたバトラーが割って入って来たが、ゼリアスはにやりと笑みを浮かべた。
「………何を言ってやがる……時間なんて無えんだ。………ここはきっちり、仕事の内容を分からせてやらねぇとな。…………飼い猫に殺られたアベレット達の…二の舞いになりてぇのか?」
「………自滅したあいつらと比べるな……俺達はあいつらとは違う……」
「…ふっ。………さて……話を戻そうか。…ダリル」
ギラギラとした瞳が、再度ダリルに向いた。
ゼリアスは煙草に火を点ける。
……苦い臭いが鼻をつく。
「………単刀直入に訊くが…」
ゼリアスは笑みを引っ込めた。
「人殺しになってみないか?」
「………俺の名は…ここではゼリアスで通っている。…これでも一応リーダーなんでね。本名は言えねぇんだ」
「………ダリル。ダリル=メイ」
「じゃあ、ダリル。…………まだ小せぇが…お前には、働いてもらうぜ。………その能力でな」
………能力。
この忌み嫌われてきた、普通ではない力が………どう役に立つというのだろうか。
……そもそも、この力の本当の意味は?使い道は?
「………おい……まだそんな話をしなくても…」
見兼ねたバトラーが割って入って来たが、ゼリアスはにやりと笑みを浮かべた。
「………何を言ってやがる……時間なんて無えんだ。………ここはきっちり、仕事の内容を分からせてやらねぇとな。…………飼い猫に殺られたアベレット達の…二の舞いになりてぇのか?」
「………自滅したあいつらと比べるな……俺達はあいつらとは違う……」
「…ふっ。………さて……話を戻そうか。…ダリル」
ギラギラとした瞳が、再度ダリルに向いた。
ゼリアスは煙草に火を点ける。
……苦い臭いが鼻をつく。
「………単刀直入に訊くが…」
ゼリアスは笑みを引っ込めた。
「人殺しになってみないか?」