亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~
王族に一生を捧げ、その能力をもって国の糧となることを使命とする魔の者。

それとはやや違って、災いや戦争が生じた際に“生きた武器”として、古代に創造神アレスが生み出したと言われているのが………『理の者』である。


理の者は総勢十人。

それぞれが独特な能力を持ち、タイプでは攻撃的、保守的な能力と分かれている。


………遥か昔の大乱の世は過ぎ去り、理の者達はその存在理由を失なった。


後々、他国への侵略を試みようとする戦争好きの国家が彼らを利用しようと企んだが………そう簡単に手に入るものではなかった。

理の者は普通の人間として生まれてくる。
寿命も人間同様。

しかも、十人の内どの者が、いつこの世に生まれてくるか分からないのだ。

死に物狂いで国中を捜しても、百年…二百年と一向に現れなかったりする。

………よって、総勢十人が勢揃いするのはまず無いと言ってもいい。
一人見つかるだけでも物凄い確率なのだ。




















「………理の者である人間の共通点は、生まれつきある、部分的な身体の欠陥。耳が聞こえない。ものが言えない。歩けない。成長しない……とまぁ様々だが…………お前の場合は盲目なんだな」

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