亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~
「………その辺は爺さんに任せて………。………お嬢さんの元部下について訊こうか。……第4部隊隊員………あんたを除いてたった3人だが…………異質な隊だよな?…………盲目のガキだとか、パラサイトとか…喋るフェーラ………とか」
ちらりとオーウェンは、隣りに座るリストを横目で見た。
………なんだかいつもに増して仏頂面のリストがそこにいる。
「………確かに異質…だな。…三人共、能力も存在も…扱いも……普通の兵士とは違う」
そう答えたトウェインを、リストは睨み付けた。
「………………ふん……………異端の集まりか。……何年も戦場に出て来ないで………その間…何をしていたんだか……………慰め合っていたりでもしていたか?」
リストは嘲笑を浮かべた。………当のトウェインは、無言でリストをじっと見つめていた。
「…………リスト…」
口を慎め、と止めにかかるオーウェンの声を、リストはそのまま聞き流した。
「……そいつらを捨てて、お前は脱走してきたってわけか?………薄情な隊長だな。所詮、異端者はそうやって迫害されるんだな!………そんな連中…最初から放っておけばいいものを。…その方がお互いのためだろうに。………とことんまで迫害されていればいい…」