亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~
怪訝な表情で部屋に近付くと、扉の隙間から何かが転がり出てきた。
………小瓶………?
………いや………香水?
なんで香水が……。
ただ呆然と足元の香水瓶を見下ろしていると、室内からまたもや声が聞こえてきた。
「………意味が分からない意味が分からない意味が分からない意味が分からない……………!」
…………ローアンの声であることは、間違いない。
………が、聞いている方も意味が分からない……。
ブツブツ聞こえたかと思うと、またもや小道具が転がり出てきた。
……………ブラシ。
「………鼻がもげる……香水は匂いが強い………!………アレクセイ…?……アレクセイは何処へ行った……………………ちょっと目を離した隙に………また何か小物を取りに行ったな…………!!…………もう嫌だ!!止める!止めるったら止める!!」
………事情は分からないが………何か奮闘しているらしい。
キーツは恐る恐る、少し開いた扉に手を掛けた。
………室内の明かりが、視界を埋め尽くす。
瞳に映ったのは、いつもと変わりない部屋の光景。
明るいランプの灯火。
こちらの気配に気付き、振り返るルア。
鏡の前に立つ…………………見慣れない…………………。
「…………ああああ……!!………面倒臭い面倒臭い面倒臭い面倒臭い面倒臭い!!…………着替えが無い!?……あの腹黒執事め…………風の様に持ち去ったな…!?……………告訴してやる………!………ああもう!首飾りやら何やら……装飾品は邪魔だ!廊下に放り投げて…………」
………二人の視線が重なった。
………小瓶………?
………いや………香水?
なんで香水が……。
ただ呆然と足元の香水瓶を見下ろしていると、室内からまたもや声が聞こえてきた。
「………意味が分からない意味が分からない意味が分からない意味が分からない……………!」
…………ローアンの声であることは、間違いない。
………が、聞いている方も意味が分からない……。
ブツブツ聞こえたかと思うと、またもや小道具が転がり出てきた。
……………ブラシ。
「………鼻がもげる……香水は匂いが強い………!………アレクセイ…?……アレクセイは何処へ行った……………………ちょっと目を離した隙に………また何か小物を取りに行ったな…………!!…………もう嫌だ!!止める!止めるったら止める!!」
………事情は分からないが………何か奮闘しているらしい。
キーツは恐る恐る、少し開いた扉に手を掛けた。
………室内の明かりが、視界を埋め尽くす。
瞳に映ったのは、いつもと変わりない部屋の光景。
明るいランプの灯火。
こちらの気配に気付き、振り返るルア。
鏡の前に立つ…………………見慣れない…………………。
「…………ああああ……!!………面倒臭い面倒臭い面倒臭い面倒臭い面倒臭い!!…………着替えが無い!?……あの腹黒執事め…………風の様に持ち去ったな…!?……………告訴してやる………!………ああもう!首飾りやら何やら……装飾品は邪魔だ!廊下に放り投げて…………」
………二人の視線が重なった。