遠距離恋愛
「バイバ〜イ」

皆は一斉に解散した。

暗闇に佇むのは、あたしとケータ。

あたしの表情で読みとった妹達も、「先に行くね」と家と入っていく。


「話したいから…車乗ろう。」

あたしはケータの車に乗り込む。


「うん」

ケータも静かに車に入る。


ケンカ前の、嫌な空気。

ズシンと重たくて、まるで海底に居る気分だ。

息詰まるこの空間。


全ては、あたしが出しているのだが。


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