☆一番星☆
「ほら、泣いてないで四人でやりなよ。優華は紗羽ちゃんと遊ぼうね」


「うん!」


「紗羽、ありがとう」




そう言うと、紗羽はにっこり笑いながら、優華の手を引いて砂場の方へ行ってしまった。


そんな背中を見ていると、後ろから舜くんの沈んだ声が聞こえてきた。




「絢華さんもやりたかったんだね。気付かなくてごめん」


「あやまらないで、見てるだけでも、ほんとに楽しかったんだ」




やりたい気持ちがあったのは確かだけれど、見てるだけでも満足はしてた。




「蒼太、今日はママも一緒にやるんだって」


「ほんと!?」


「ママも混ぜてくれる?」


「うん!」




満面の笑みを浮かべる蒼太に、あたしも頬が緩んだ。


そして、……久しぶりにバスケをした。


凄くへたくそになっていて、恥ずかしくて仕方なかった。


でも蒼太は




「ママ、すごーい!」




と言ってくれて、凄く救われた。


優太がいたら、きっと……




「やっぱり絢華はへたくそだな」




って、笑われているんだろうな。


でも、そんなあたしも好きだって言ってくれたんだもんね。
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