今夜、俺のトナリで眠りなよ
「一樹君、急にどうしたの?」

 私の問いに、一樹君が「ん?」と首を傾げた。

「突然家に来て……」という私の言葉に、一樹君が「ああ」と生返事をした。

「ここって、空き部屋がいくつもあるんだろ? 一戸建てで二人しか住んでないんだし。俺が住む余地はあるよな?」

 居間に足を踏み入れた一樹君が、明るい声で口を開いた。

「何を言っているんだ?」

 優樹さんの声が、一段低くなる。

「あんたの母親からは許可を降りてる。俺、ここに住むことになったから」

「はあ?」

 優樹さんが、声をあげる。

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