今夜、俺のトナリで眠りなよ
 一樹君がお風呂に入っている間中、ここに立ちつくしていたなんて。

「あ。何でもないの。ただ、ちょっと……」

 一樹君が首を傾げながら、コーラのペットボトルを手に取った。

「体調、悪りぃんなら、俺が皿を洗っておくけど」

「いいの。大丈夫。平気だから」

 私はスポンジを握りしめると、汚れた皿を洗い始めた。

「優樹さんの誘いにちょっとびっくりしてしまって」

「兄貴の? 今夜、寝室に来いって?」

「ちがっ……。そろそろ寝室を一緒にしないかって」

 プシュっとペットボトルの口から炭酸ガスが抜ける音がした。

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