ヘタレ王子とヤンキー姫
翌朝、学校へいくと、由衣は真っ先に樺音の方へ向かった。

「あっ由衣おは…」

頬に走る痛みに驚いて、顔をはかおをあげた。

よく見れば、由衣は怒っている。

「いった…何?」

樺音も負けじとにらみ返す。

朝から起こった修羅場に、なんだなんだと、クラスの注目が集まる。

「よくも私の大切な人を利用してくれたわね。あんた、豊を脅したのね!豊は私が好きだったのに…私を振るとかあり得ないって言って、無理矢理付き合わせて、貢がせた。」

それは、別れ際に豊がいった台詞だった。

『俺、本当はお前が好きだった。けどあいつにコクられて、断ったらあり得ない連発。あいつのほうがあり得ねぇよな?』

好きだったの一言は、由衣にとってあまりにも大きすぎた。

「意味わかんない!コクってきたのは豊の方だぞ?」

「この嘘つき!」

それからふたりは、口をきかなくなった。

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