夏恋~小さくて素敵な恋~
「あ、やっぱり松岡だ。」
ふと自分の名前が呼ばれ、声のする方へと顔を向けた。
そこには、
「塚原…くん?」
「えっ、松岡なんで泣いて…」
なんで、こんなところに?
ここは病院のはずなのに。
泣いているあたしの顔をみて、塚原くんは焦りながら駆け寄ってきた。
「どうしたんだ?突然帰ったから心配してたんだ。」
「……。」
塚原くんの声にまた涙があふれた。
なんで、こんなにこの人の声は…
「ちょっ、松岡!?」
溢れる涙のせいで、余計に混乱させてしまう。
でも、止まらないの。
なぜだか、急に。
悲しくなって。
その優しい声を聞いたら、なぜだかとても。