夏恋~小さくて素敵な恋~
――数時間後
お互いに励まし合いながら、椅子に座っていると分娩室のランプが消えた。
それを確認し、思わず立ち上がる三人。
中から、呼吸器をつけられたお姉ちゃんとお医者さんが出てきた。
「お姉ちゃん!」
「先生、幸の様子は!?」
誠二さんがお医者さんに駆け寄る。
お医者さんの言葉を待つ間、緊張の空気が流れた。
すると、お医者さんの顔がフッと綻んだ。
「奥さんは無事です。もちろん、お腹の子も。少し体重や身長が小さいため、保育器の中で様子を見ることになりますが、命に別条はないでしょう。」
誠二さんは話を聞き終わると、その場にへたり込んだ。
「よかったぁ。先生、ありがとうございます!!!」
「ありがとうございます!!!」
よかった。