ありのままの、あなたが欲しい。
そして迎えた水曜日。
今日に限って俺が担当していたグループの利用者の家族が、迎えに来るのが少し遅れて居残るハメになり。
最後の利用者を見送った頃には、空はうっすらと闇が広がり始めていた。
夏芽さんが言う“話”とやらが気になって一日中落ち着かなかった俺は、早く帰ろうと足早に更衣室へ向かう。
すると、ちょうど女子更衣室から着替え終わった亜優が出てきた。
「あ…お疲れ様、東海林サン」
「あぁ、お疲れ」
いつも通りの他人行儀な挨拶を交わして更衣室に入ろうとすると──
「待って!」
なんだか神妙な顔つきの亜優に呼び止められた。