ありのままの、あなたが欲しい。
「…黙っててすみません。本当です」


「お…まえ……!」



武田さんの拳が振り上げられる。


あぁ、殴られるのか…

当然だな。武田さんにとっては裏切られたと思われても仕方ないんだから。


妙に冷静に、そんなことを思って目をつむった瞬間…



「やめて、武田さん!!」



その声に目を開けると、殴られる寸前に武田さんに走り寄った亜優がその腕に掴まっていた。


そんな亜優を、武田さんは悲しげな目で見下ろす。



「何で庇うんだよ…!?
こいつは亜優ちゃんの気持ちを…身体を弄んでたってことだろ!?自分の欲求のために!」


「違うの!!」


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