聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
「『お兄ちゃんを変な道に引きずり込まないでね』って!!」
「……」
はい?
確かに言ってたけど、あたし女装してるだけだよ?
大体変な道には引きずり込んでないし。
「こんな格好してめちゃくちゃキレイになって! お兄ちゃん誘惑してるんじゃないの!?」
「えぇ!?」
由理香ちゃんはとんだ言いがかりをつけながらあたしに掴み掛かって来た。
「ちょっ、いきなり来られるとっ……ぅわぁ!?」
あたしはドレスの裾を踏んでしまって後ろに倒れた。
もちろん、あたしに掴み掛かっていた由理香ちゃんも一緒に。
「きゃあ!?」
ドサッ!
「あいたたた……」
あたしが下敷きになるように倒れたから、由理香ちゃんは無事なはずだ。
でも一応確認してみた。
「ごめん、裾踏んじゃって……。大丈夫?」
「……」
あたしの質問に由理香ちゃんは答えない。
それどころかピクリとも動かなかった。
まさか変なトコでも打っちゃった!?
「ゆ、由理香ちゃん?」
慌ててもう一度名前を呼んでみると、由理香ちゃんはむくりと起き上がる。
「……」
はい?
確かに言ってたけど、あたし女装してるだけだよ?
大体変な道には引きずり込んでないし。
「こんな格好してめちゃくちゃキレイになって! お兄ちゃん誘惑してるんじゃないの!?」
「えぇ!?」
由理香ちゃんはとんだ言いがかりをつけながらあたしに掴み掛かって来た。
「ちょっ、いきなり来られるとっ……ぅわぁ!?」
あたしはドレスの裾を踏んでしまって後ろに倒れた。
もちろん、あたしに掴み掛かっていた由理香ちゃんも一緒に。
「きゃあ!?」
ドサッ!
「あいたたた……」
あたしが下敷きになるように倒れたから、由理香ちゃんは無事なはずだ。
でも一応確認してみた。
「ごめん、裾踏んじゃって……。大丈夫?」
「……」
あたしの質問に由理香ちゃんは答えない。
それどころかピクリとも動かなかった。
まさか変なトコでも打っちゃった!?
「ゆ、由理香ちゃん?」
慌ててもう一度名前を呼んでみると、由理香ちゃんはむくりと起き上がる。