聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
 そうして、今日は皆で遊ぶことに決まった。



「それにしても友、何で一人称『あたし』になってんだ?」

 とりあえず歩きながらどこで遊ぶか決めようということになって、移動中高志に聞かれた。

「え!? えっと、それは……」


 しまった!

 女の格好してるからつい普段の口調に!?


「何言ってんだよ高志」

 と言ったのは弘樹だ。

「むしろこの格好で『オレ』とか言う方がおかしいだろ?」

「あー。そりゃそうか」

 と高志は納得した。


 確かにそりゃそうだ。

 女の格好でもボーイッシュな感じなら『オレ』でもいいかも知れないけど、今日の格好はスカートで可愛いタイプの服装だ。

 『あたし』、もしくは『私』じゃないと合わない。


 良かった……。

 この格好のおかげで助かった。

 少し冷や汗かいちゃったよ。


 そう思ってフゥ、と息をつくと、どこからか女の子の声が聞こえた。

「あれ? お兄ちゃん! それに友お姉ちゃん!?」

 この声は聞き覚えがある。


 というか、あたしのことを『友お姉ちゃん』なんて言う人物なんて一人しかいない。


 そう、近付いてきたのは黒斗の妹・由理香ちゃんだ。


「どうしたんですか? 皆で」

 いつ見ても可愛い笑顔で由理香ちゃんは聞いて来る。


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