聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
 それに答えたのは弘樹だ。


「ああ、これから皆でどこかに遊びに行こうと思ってな。……ってか、友お姉ちゃんって?」


 ああー!

 そうだよ!

 そんな呼び方したらだめじゃんか!?

 ちゃんとバラさないって約束したのに!


 焦るあたしとは反対に、由理香ちゃんは笑って弘樹に答えた。

「やだなー。冗談に決まってるじゃないですか。だってこんな可愛い格好してるんですもん」

「何だ、冗談か。でも人が嫌がるような冗談は止めといたほうがいいぜ?」

「はーい」

 と、何だか自然な感じで乗り切った。


 由理香ちゃん凄い。

 演技力あるなぁ……。

「なあ、友……」

 いつの間にかあたしの横に来ていた拓馬が声を掛けてきた。

 見ると、由理香ちゃんを驚いたように見つめている。


「あの子、誰?」

「ああそっか。拓馬は初めて会うんだっけ」

 「紹介するね」と言ってあたしは由理香ちゃんを手招きして呼んだ。


「何? 友お姉ちゃ――」

 近付いてきた由理香ちゃんは、拓馬の姿を見て拓馬と同じ様に目を見開いて固まる。


 ……どうしたんだろう、二人とも。


 疑問に思いながらも、あたしは二人を紹介する。

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