死が二人を分かつまで
「あんなにリラックスして話せる年上の人に、初めてお会いしました。これからも、色々と相談に乗っていただこうと思ってます」


その笑顔を見ながら、津田は何とも言えない焦燥感が込み上げて来るのを感じた。


自分でも、何をそんなにイライラしているのか良く分からない。


何だかんだ言って、進藤のようなタイプが相手の不利益になるような軽はずみな行動を取るとは思えないし、もし彼がそこまでたどり着いたのだとしたら、そしてさとしがそれを受け入れたとしたら、それはそれで運命なのだから仕方ないと思う。


第三者の津田に口を出す権利はない。


もちろん、タレントとしてスキャンダルは困るが、一生隠し通せるのならば、ぶっちゃけプライベートで何をしていようが別に構わない、というのが津田の信条だった。


しかし、それでも津田は何故か危機感を感じていた。


彼の中の何かが、必死に進藤の軌道修正を促している。


津田は、考え考え言葉を繰り出した。


「俺は……本音を言うと、あのあんちゃんはちょっと苦手なんだよね」


「え……どうしてですか?」
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