死が二人を分かつまで
「お前たち、似てるよ」

「え?俺とさとし君?」

「ああ」

「そうかぁ?」


津田の言葉に、進藤は不思議そうに首を傾げた。


初めて喫茶店で進藤を見た時、津田はおや、と思った。


他人なのに、どこかさとしと類似点があると感じたのだ。


「さとしはあんたのこと、大好きだよ」


「え?」


「あの子は今まで愛情に飢えてた。もちろん、同年代の友達はいただろうけど、大きく包み込んでくれるような愛を感じる事はなかった筈だ。あんたはさとしにとって初めての、心を許して付き合える、大人の…【お友達】なんだよ」


津田は心の底からその言葉を吐き出した。


「そのラインだけは、絶対に死守しなくちゃダメだ」


「……何を言いたいのかが、良く分からないんだけど」


進藤の答えに、津田はため息をついた。


「案外頭悪いな、あんた」


「何!?」


いつもの津田の毒舌に応戦しようと、改めて彼と視線を合わせた進藤は、思わず戸惑う。


その言葉とはうらはらに、目の前の津田は、とても神妙な顔つきをしていたからだ。
< 169 / 254 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop