死が二人を分かつまで
「ええ……」


「で、さとし君を身ごもったんだけど、残念なことに、旦那さんは我が子の顔を見ないままに他界してしまったと。なるほど」


津田は頭の中で計算式を組み立て、納得のいく解答を導き出したらしく、うんうんと頷いた。


そして煙草の灰を落としながら、ふと、視線を宙に向ける。


「あれ?そういやスルーしちゃってたけど、21年前に大学生ってことは、あんたの今の年齢は……」


「39歳ですけど」


「え!?」


津田は驚いたように進藤に視線を合わせた。


「俺の2コ上?すごく若く見えるね。30そこそこかと思ったよ」


そう言う津田こそ、さすが流行に敏感な芸能人のマネージャーだけあって垢抜けており、とても37歳には見えなかった。


背丈は進藤と同じくらい。

黒く豊かな頭髪をオールバックにしており、そこから、精力的に仕事をこなす溌剌とした男性の色気が漂って来ている。


前髪を上げる事により、若干色黒だがシミや皺のないきめこまやかな肌質の額と、切れ長の瞳がより強調されるせいかもしれないが。
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