死が二人を分かつまで
「お言葉ですが、その時の俺はまだ18歳だったんですよ。そんな子供に、一体何ができたっていうんです」


反論すると、津田はさらに言い返してくる。


「自分では無理でも、プロに頼めばどうにかなったんじゃない?しかも数年後には実家に帰って来たんだから。諦めなければその時再会できてたんじゃないのか?」


あの時の俺の気持ちも知らないで、と怒りが爆発しそうになるのを堪えて進藤は言葉を吐き出した。


「プロに頼むって、それは今あなたが特殊な世界にいて、色々なコネクションがあるから言えることだろ。普通の大学生がそんなこと思いつくもんか。そもそも、彼女は他の奴を選んだんだ。俺が追い掛けたってどうにもならなかったじゃないか」


「だから、」

津田は煙草を揉み消しながら言葉を紡いだ。


「相手の都合も考えず、我を忘れてすがりつけるほどの恋じゃなかったってことだろ」


進藤は怒りを通り越して疲労感を覚えた。


津田は何をどう言っても進藤の思いを理解するつもりはないらしい。


「でも、な~んか危ないんだよな」
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