死が二人を分かつまで
色々とやりづらくなるので、周りには二人の関係は秘密にしていた。
進藤は毎日の勤務ではないし、また、出勤の日も小夜子よりも先にあがるので、深夜帰宅する彼女を部屋で出迎えた。
同じ布団に入り、向かい合わせになった二人はとりとめもない会話を交わす。
「『小夜子』って、すごくおしゃれな名前だよね」
「そう?」
「うん。どういう由来なの?」
「わたし、予定日よりも早く生まれてしまって、すごく小さかったんですって。心音も弱くて、病院に駆け付けて来た父親や祖父母は祈るような気持ちで一晩中私のことを見守ってくれたみたい。でも、無事に朝を迎えることができた。本当は前もって考えていた名前があったらしいんだけど、小さくても毎日毎日夜を越えて生きて行って欲しいという願いを込めて、この名前にしたそうよ」
「へぇ~!すごく深い意味が込められた、素敵な名前だったんだね」
「『健一』だって、良い名前じゃない」
「え~?だって、健康に育つように『健』で、長男だから『一』だよ。単純すぎるじゃん」
「そんなこと言っちゃダメだよ」
小夜子は口を尖らせた。
「ご両親は、愛情をもってその名前をつけて下さったんだから」
進藤は毎日の勤務ではないし、また、出勤の日も小夜子よりも先にあがるので、深夜帰宅する彼女を部屋で出迎えた。
同じ布団に入り、向かい合わせになった二人はとりとめもない会話を交わす。
「『小夜子』って、すごくおしゃれな名前だよね」
「そう?」
「うん。どういう由来なの?」
「わたし、予定日よりも早く生まれてしまって、すごく小さかったんですって。心音も弱くて、病院に駆け付けて来た父親や祖父母は祈るような気持ちで一晩中私のことを見守ってくれたみたい。でも、無事に朝を迎えることができた。本当は前もって考えていた名前があったらしいんだけど、小さくても毎日毎日夜を越えて生きて行って欲しいという願いを込めて、この名前にしたそうよ」
「へぇ~!すごく深い意味が込められた、素敵な名前だったんだね」
「『健一』だって、良い名前じゃない」
「え~?だって、健康に育つように『健』で、長男だから『一』だよ。単純すぎるじゃん」
「そんなこと言っちゃダメだよ」
小夜子は口を尖らせた。
「ご両親は、愛情をもってその名前をつけて下さったんだから」