死が二人を分かつまで
夏休みが終わり、大学の講義が再開されると、進藤と小夜子が触れ合う時間は大幅に削られた。
それでも真夜中や日中の数時間、チャンスを見つけては二人は逢瀬を重ねた。
必然的に睡眠時間、休息時間が少なくなり、二人はいささか寝不足ぎみとなった。
進藤にとってはそんな疲れは疲れのうちに入らなかったが、小夜子は少し体調を崩してしまったようだった。
「多分風邪だと思うんだよね。明日病院行って来る」
「ごめん。無理させちゃって」
「ううん。良いのよ。私だって進藤君と一緒にいたかったんだから。ただ、これからしばらくお泊りは控えよう?早く治さないとお店に迷惑かけちゃうから」
小夜子は笑いながら話していたが、明らかに顔色が悪かった。
彼女に倒れられでもしたら店にとっても進藤にとっても一大事である。
進藤の方も、ちょうど勉強が忙しくなってきていた。
提出しなければならないレポートもある。
たまにはお互いの時間を大切にした方がいいだろうと、彼は小夜子の提案に同意し、自分のアパートに戻った。