死が二人を分かつまで
どこかに出掛けていたのかもしくは居留守を使われたのか……。


気にはなったが、大学をさぼってそこで待ち伏せなどしたらますます2人の関係は良くない方向に行ってしまうだろう。


後ろ髪を引かれる思いで進藤はその場を離れた。


夕方、大学から戻った彼はだいぶ早めに家を出てプリズムに出勤すると、すぐさま小夜子の姿を探した。


カウンターの前で丸山やマスターと話をしていたが、なかば割り込むようにして声を掛ける。


「小夜子さん昨夜はごめん。何か話があったんだろ?」


丸山は驚いたように、マスターは怪訝そうな表情を浮かべて自分を見つめているのを視界の端に捉えていたが、今はそんな事を気にしている場合ではないと判断し、それらの視線は全力で無視した。


「進藤くん。今打ち合わせ中だから、悪いけどその話はあとで…」


言いながら、小夜子はスッと目を伏せた。


まただ。


なぜ、最近の彼女は自分の目をきちんと見てくれないのだろうか。


焦燥感にかられながら進藤は彼女の両肩に手をかけた。


「小夜子さんっ…」
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