恋色カフェ
──私が最後、だったんだ。
何? 私。だから、何だって言うの。
私は事務所にいるんだから、流れ的にそうなるのは当然だし、こんな些細なことどうだっていいじゃない
と、思っているのに──。
もっと幼稚な本音が次に控えていることに気づき、慌てて上から蓋をした。
私は仕事に移ったように見せかけて、自然に店長から目線を外す。
「……どうしたの?」
「えっ」
「そっけないから」
「そんなこと、ないですよ」
どうしてうまく、出来ないんだろう。もっと余裕で、自然に。
「普通に仕事しているだけ、ですよ……」
語尾が、消えそうになった。掴みかけたボールペンが逃げ、床に落ちる。