恋色カフェ
────20時30分。
『アンバー』閉店と同時に送ったと思われるメールが、携帯を震わせた。
“今から向かう”
たった一行の素っ気ない文章が、私の胸まで震わせていく。苦しさを覚えて思わず、胸を押さえてしまった。
ついさっきまで、同じ場所にいたというのに。この待ち遠しさは、まるで何週間も会っていなかったみたいで──。
一秒ごと、どんどん深みにハマっていってる自分が、恐くなる。
洋服を着替え、化粧を直し、鏡の前で何度も何度も確認する。
『アンバー』からここまでは、車で20分ぐらいだろうか。
そんなことを考えていると、着いたよ、と店長からメール。
私はわざと、5分程経過してから家を出た。