恋色カフェ
『嫌いじゃなかったらさ、とりあえず付き合ってみれば?』
秀人から思ってもみなかった告白を受け、どうしたらいいのか、混乱していた私に付き合いを勧めたのは、あかねだった。
『過去の恋を忘れるなら、新しい恋しかないと思うよ』
誰とは明かさず、忘れられない人がいる──と、あかねには話していた。それが不毛な恋、だったことも。
自分があかねの立場なら、同じことを言うだろうとも思えた。
だから頷いた。赦されると思った。
……それが成立するのは、僅かながらもそこに恋心が存在していることが前提だと知りながら。
チクチクと胸に痛みを感じながら、カンパリソーダを口に含むと、さっきよりも苦味が口に広がった。