恋色カフェ
「まぁでも、それ聞いて安心した」
「……え?」
焼酎のグラスを置きながら、苦笑いを浮かべるあかねに、胸がざわつく。
「秀人と付き合うのを勧めたの、あたしだからさ。ちょっと罪悪感があって……。
だから、すぐ彗に連絡しなくちゃ、って思ったの」
「……何か、あったの?」
そう訊きながら、本当は、続きなんて聞きたくない、と思った。
話さないでほしい、と私の中の誰かが願う。
何だか、恐かったのだ。
あかねは当然、私の心情になど気づく訳もなく、ため息を一つ零してから話し始めた。
「こないださ、バイト仲間のてっちゃんと偶然会って二人で飲んだんだけど。てっちゃん、覚えてる?」
「もちろん、覚えてるよ」