恋色カフェ
「……たいしたことない話。俺がちょっと女の子と遊んじゃった、ってだけ」
店長は煙草に火を点け、背凭れに体を預ける。何となく、吐き出した煙が深いため息のように見えた。
「遊んじゃった、って……理英さんがいるのに、ですか?」
「……まぁね」
私が今、見つめている人は誰なのだろう?
私の知っている“森谷店長”はこんな人ではなかった……はず。
どんなにモテていたって、女の子に手を出すことなんてなかった。
……私の髪に、あんな風に触ることも。
もしかしてこの3年で、一番変わったのは――。