恋色カフェ



…………この男。


どこまで意地が悪いのだろう。



普通なら口にしない言葉をあえて口に出して、私がどう反応するかを見てる。

それをわかっていながら、まんまと彼の期待通りの反応をしてしまう自分が、悔しい。



「ねえ、彗。答えてよ」


そんな熱っぽい瞳を向けられたら、まやかしの鎧なんて、あっという間に脱げ落ちてしまう。酔っているから、いとも簡単に。



お酒なんか、飲まなければ良かった。



「……性格悪い、ですね」

「酷い言い草だな」

「だって……わかってるくせに」

「何を?」

「……、……」

「俺はちゃんと聞かなきゃ、わからない」


< 155 / 575 >

この作品をシェア

pagetop