恋色カフェ
…………この男。
どこまで意地が悪いのだろう。
普通なら口にしない言葉をあえて口に出して、私がどう反応するかを見てる。
それをわかっていながら、まんまと彼の期待通りの反応をしてしまう自分が、悔しい。
「ねえ、彗。答えてよ」
そんな熱っぽい瞳を向けられたら、まやかしの鎧なんて、あっという間に脱げ落ちてしまう。酔っているから、いとも簡単に。
お酒なんか、飲まなければ良かった。
「……性格悪い、ですね」
「酷い言い草だな」
「だって……わかってるくせに」
「何を?」
「……、……」
「俺はちゃんと聞かなきゃ、わからない」