恋色カフェ
「お疲れーっす」
勝沼君は、今日もほぼ定刻通り事務所に現れた。
彼はあの日からずっと、バイトが無い日まで、お昼に誘いに来てくれていた。
気遣わせていることを申し訳なく思う反面、彼がいなかったらどうなっていたんだろう、と。
今ですら心細くて折れそうな私は、不甲斐なさを感じながらも、結局、彼に甘えてしまっていた。
「ごめんね……大学もあるのに、今週ずっと付き合わせて」
「何言ってんすか。ただ俺が高宮さんと飯食いたいだけっすから」
勝沼君は優しい声色でそう言って、それより、と続ける。
「今日は俺の行きたいとこでいいっすか?」
「もちろん」
「実は、いい店があるんすよ」