恋色カフェ
「……あの、さ。
この間、勝沼君が私に言いかけたこと、なんだけど」
火曜日──。
こんな風に向かい合って昼食を取った後、勝沼君が何気なく言った言葉が、この数日、私の心にずっとぶら下がっていた。
『高宮さんって、どこまで知ってるんすか』
店長のこと。前に、付き合ってるのかはわからない、って俺に言ってたけど、曖昧なのは、今までの店長のことを知ってるからなのか、それとも知らないのか、どっちなんだろうと思って。あ……すんません、やっぱり今の無し。聞かなかったことにして下さい。
その時、私は恐らく妙な顔をしたんだと思う。
それに気づいたのか、勝沼君は一方的にバサリと話を終わらせてしまった。