恋色カフェ
「言いかけたことって?」
「あの、店長の……」
「……、あー……」
勝沼君は思い出したのか、ばつが悪いといった顔をして頭を掻いている。
「いや、忘れてくれていいっすから」
俺、たまに余計なこと言っちゃうんすよね。そんな風に言ったのは、これ以上踏み込ませないようにする彼の気遣いなのか。
──それでも、やっぱり。
「忘れられなくて困ってるの」
意地悪に微笑んで言うと、マジっすか、と言って勝沼君はまた頭を掻いている。
「私が以前アンバーで働いてた時は、今みたいな人じゃなかったから、店長」