恋色カフェ
ガチャン、と他よりも重量感のある扉が閉まると、また2人きり。しかもこの部屋は事務所より狭い。
ただ説明だけなんだから、と思いながらも、さっきの店長の行動を考えると、変な緊張が走る。
「ここもそんなに変わってないと思うけど、どう?」
「そう……ですね。在庫の置き場がちょっと変わったぐらいかな」
「金庫の暗証番号は後で教えるとして……」
店長は手にしていたカードキーを口許に寄せ、妖艶に微笑むとそれをポケットに仕舞った。
「ここは、内側からもカードキーがないと開かないのは知ってるよね?」
「……はい」
「と言うことは……
俺がカードをスキャンさせない限り、この部屋は密室、ってことになる」