恋色カフェ


自分の側から勝沼君がいなくなると、急に心細さが襲ってくる。まるで知らない場所へ一人、ポツンと置き去りにされたみたいに。


──最初は一人でここに来ようとしていたくせに。

こんな時も、やっぱり私の思考は勝手だ。



つい、助けを求めるように勝沼君を見ると、彼は既に女の子2人の間に座らされ、何やら3人で話をしていた。


(私は、どこに座ろう……)


本当ならそんなことなんかいちいち考えずに、店のおごりで飲めるなんていいよねー、などと言い合いながら、適当に座っていたに違いない。



デマを流した万由さんが全て悪いのか。

反論しなかった私がいけなかったのか。


そんなことを考えたところで、今更どうにもならないけど。


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