恋色カフェ
「あー……高宮さんは……やっぱ、店長の隣じゃない?」
テーブルの側で、どうすればいいかわからず立ちつくしていると、近くに座っていたスタッフから声が掛かった。
「だねー。店長も喜びそうだし?」
また、方々からクスクスと嘲笑が聞こえてくる。
「私は……」
「だってカップルなんだから、それが自然だろ?」
「やだー、カップルって」
嘲笑は大きく、波になって私に押し寄せてくる。
どんどん顔を上げることが出来なくなって、ただ、取れない汚れで黒ずんだ床を見つめていた。
「高宮さんはこっち」
その台詞とともに、掴まれた、腕。
掴んだのは──勝沼君。